スペシャルインタビュー

受け継がれる豊かな自然と、都市の利便性が調和する町の暮らしを支える新宮町役場

中心市街地整備事業のもとJR「新宮中央」駅を中心に開発が進められ、「博多」駅など都心方面へのアクセスの良さも相まって、近年人口が増加した福岡県糟屋郡新宮町。一方で、東西が海と山に挟まれていて豊かな自然環境が、今もなお受け継がれている地域でもある。

「新宮町役場」
「新宮町役場」

今回は、そんな新宮町をより良く、より住みやすくするために働く、新宮町役場の皆さんに新宮町で暮らす魅力についてお話を伺いました。

都心まで電車で一本ながら、海も山もある環境

町について説明する産業振興課の小宮さん
町について説明する産業振興課の小宮さん

――まずは、新宮町の現在の人口や世帯数について教えてください。

今村さん(地域協働課) 新宮町の人口は2023(令和5)年6月末時点で3万3千304人、1万3千712世帯です。2009(平成21)年にJR「新宮中央」駅が開業し、「コンパクトなまちづくり」というコンセプトのもと駅を中心に開発が進められたことで、新宮町では人口が順調に増えていきました。2015(平成27)年には人口増加率が全国の町村部門で1位になったこともあります。

美しく整備された「新宮中央」駅前
美しく整備された「新宮中央」駅前

――新宮町に暮らすことの魅力はどこにあると思いますか?

今村さん(地域協働課) まずはアクセスの良さでしょう。町内にはJR「新宮中央」駅と「福工大前」駅、「西鉄新宮」駅の3つの駅がありますし、国道495号と3号、九州自動車道も通っています。

例えば、JR「新宮中央」駅から「博多」駅まではJR鹿児島本線で約20分です。この都心へのアクセスの良さで通勤・通学に便利なことが人口増加の一因になったと考えています。

「新宮中央」駅
「新宮中央」駅

小宮さん(産業振興課) 一方で、新宮町は都心まですぐ近くの地域でありながら、自然が豊かということも魅力のひとつです。町内は東西に長い地形をしていまして、西には玄界灘の海、東には山々があります。

新宮漁港から町営渡船で約20分の海上には万葉集や続古今和歌集にも謳われた歴史ある「相島」が浮かび、立花口から登山道を登れば標高367mの低山登山として人気がある「立花山」があります。海と山、両方のレジャーを楽しめるのは新宮町ならではの環境ですね。

漁師のいけま売り(直売)の様子
漁師のいけま売り(直売)の様子

子育て世帯が孤立しないようサポートを充実

――今後のまちづくりの方針について教えていただけますか?

山下さん(子育て支援課) 新宮町では「子育てに優しい町」「町民が主役の町」をテーマに町づくりをしています。現在はJR「新宮中央」駅を中心とした開発に伴う人口増加は落ち着いていますが、依然として子育て世帯の割合は他の町村に比べると高い状況が続いています。

そこで新宮町は、子育て世帯が安心して暮らせるような妊娠中から切れ目のない子育て支援を目指しています。例えば、町内のコミュニティセンター「シーオーレ新宮」内にある「子育てサポートセンター」では臨床心理士を配置し、子育てに悩む保護者の相談に対応しております。

「シーオーレ新宮」
「シーオーレ新宮」

阿部さん(子育て支援課) 今の子育て世帯はどちらかというと遠方から移住された方が多く、近所に親族や友人がいなかったりと、子育てに関して周囲のサポートを受けづらい環境にある場合が少なくありません。中には、ご近所の子育て世帯同士でサポートし合っている方もいるようですが、そういった相手と運よく出会えるとは限りません。

だからこそ、役場としては、そうした子育て世帯が孤立してしまわないよう、心理的な面でもできる限りサポートしていかないといけないと考えています。

「地域で子どもを育てる」という風土が残る

夕日の美しい「新宮海岸」
夕日の美しい「新宮海岸」

――実際に新宮町に移住されてきた方の声はいかがですか?

小宮さん(産業振興課) 初めて新宮町を訪れたときに見た「新宮海岸」に落ちる夕日がとても綺麗で、その景色に惚れ込んで移住を決めた方がいらっしゃいます。また、海岸沿いには「楯の松原」と呼ばれる防風林があります。これは17世紀に福岡藩が植樹したもので、地域の皆さんがこれまで大切に守ってこられました。

新宮町はJR「新宮中央」駅を中心に開発が進められてきていて都会的な生活ができる利便性がありながら、一方でこうした自然や伝統が今もなお大切に残されているという声もあります。

「楯の松原」
「楯の松原」

今村さん(地域協働課) 人とのつながりを実感される方も多いようです。新宮町は昔から地域で子どもを育てるという雰囲気があります。町として子育て支援課を中心に子育て世帯の見回りを密にしていますし、また、地域住民同士での支え合いも活発です。

例えば、ボランティアさんが毎日通学路で見守りをしてくださったり、中には隣に住むおじいちゃんやおばあちゃんが親身に声をかけてくれたりといったこともあります。

山下さん(子育て支援課) 2023(令和5)年6月に子育て世帯向けの新宮町こどもみらいサポートアプリ「ぐーまっち」をリリースしました。妊娠・出産に関する各種支援内容や医療機関などの情報発信、予防接種の予定日、健診日の通知、母子手帳の記録などいろいろな便利機能がありますので、ぜひ新宮町に移住されたときにはご活用いただければと思います。

サポートアプリ「ぐーまっち」資料(提供:新宮町)
サポートアプリ「ぐーまっち」資料(提供:新宮町)

まずは観光がてら町を散策してみてほしい

観光地としても有名な「相島」
観光地としても有名な「相島」

――新宮町に移住を検討されている方にひと言いただけますか?

小宮さん(産業振興課) 観光協会では農家さんや企業と協力して体験イベントを実施しています。これまで新宮町に縁もゆかりもなかった方が移住されるとなると、右も左もわからなくて土地に馴染めるのか不安も多いでしょう。移住された際にはぜひご家族で一緒にイベントなどにご参加いただいて、それをきっかけに新宮町を知っていただければと思います。

田植え体験の様子
田植え体験の様子

今村さん(地域協働課) まずは一度、新宮町に立ち寄ってみて、実際に歩いてみられて雰囲気や住み心地の良さを確かめてください。移住定住者専門の窓口はございませんが、役場までお越しいただければそれぞれの部署の者が可能な範囲で疑問にお応えします。

「新宮町役場」
「新宮町役場」

新宮町役場

地域協働課:今村様
子育て支援課:阿部様、山下様
産業振興課:小宮様
所在地:福岡県糟屋郡新宮町緑ケ浜1-1-1
電話番号:092-962-0231
URL:https://www.town.shingu.fukuoka.jp/
※この情報は2023(令和5)年7月時点のものです。